母ごころ

男の子をもつ母の宿命?!

先日、珍しく息子と二人きりで外食をする機会がありました。
子どもが一人というだけで、気楽に外食に臨めるものです。

同じく遠足気分の息子が愛用のリュックにおでかけ準備をしている姿を微笑ましく思いながら、いつもより小さなバックに貴重品を移し替える私。

「本持って行ってもいい?」と聞く息子に、

(いいね!それなら少しゆっくり食事ができるかも)と期待はふくらみ、

「もちろんいいよ~」と背中を向けたまま答える私。

外食といえばファミレス指定だった息子も、今では落ち着いたレストランでも食事ができるくらいには成長してくれました。

4人席のソファー側に並んで座るあたりはまだまだ幼いけれど、大人と同じメニューを頼めるようになったことでも、母は成長を感じるものです。

こんなにゆっくりした外食はどれくらいぶりだろう。

ゆったりした気分で、ふと隣の息子を見た瞬間、私の優雅な気分は一瞬にして台無しにされたのでした。

テーブルに広げられた息子の愛読書はまさかの

「昆虫図鑑」

しかも、幼虫の写真がズラーっと並んでいるページが開けられているではないですか。

息子の虫好きを侮っていました。

母の心境なんて知るよしもない息子は、まだまだデイト気分全開で、

「ねぇねぇ、ママ、この幼虫何だか分かる?」
「このカブトムシとこのカブトムシの違い分かる?」
「見てみて、幼虫の口ってこんなんなってるよ」

と無邪気な拷問は止めどなく続きます。

目を反らしても、間接視野に拡大された白い物体が入ってきます。
正直、気持ち悪いです。
優雅な気分なんてどこかへ行ってしまいました。

思い返せば・・・

何匹ものセミが室内を飛び回っていた夏の日も

カマキリの為に生きたバッタや蝶を生け取りにして与えた秋の共犯も

虫かごの中で静かに春の訪れを待つ玄関のカマキリの卵も

私を怯えさせる事態は日々続いています。

よく付き合っている方だ。

だからせめて今日くらいは・・・

優しい母は終わりました。

「悪いけど、その本閉じて。ママはご飯食べながら幼虫は見たくないの。」

そう言って子どもの楽しみを強制終了させたのでした。

これが男児の母の宿命か。

穏やかな外食ができるようになるのは、まだまだ先のようです。

 

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