母ごころ

子ども泣いたら外へ出よう!

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子ども泣いたら外へでよう

何がそんなに嫌なのか。

もはや母さんお手上げです。

 

子どもに引っ張られた髪はぐちゃぐちゃ、セーターの襟は伸びきって肩が丸出となり、

ズボンには息子の涙なのか鼻水なのかもう分からない、白い跡が伸びている。

抱きしめようにも手がつけられない。

泣きたいのはこちらの方だと、キッチンの前に座り込んでいた。

 

誰か助けて・・・

もう無理。

 

次の瞬間、私の中で何かのスイッチが入った。

近所迷惑になるからと、暖かいのに朝から閉めきっていた窓を全て開け放った。

 

はるひ野の風が、カーテンを踊らせながら舞い込んでくる。

 

息子は一瞬泣くのを止めたが、自分から母が離れたことを抗議するかのように、泣き声をさらに強めた。

この世に、こんなにもわがままな存在があったのか、我が子を通じて思い知る。

 

「このままでは窒息する!」

私は泣く息子を抱き上げ、外へ出た。

 

息子の泣き声が、はるひ野の住宅街に響き渡る。

一向に泣き止む気配はないけれど、青空の下で、私の気持ちは正気に戻りつつあった。

 

すると、泣き声を聞いた近所のママ達が、一人二人と集まってきた。

そして、何も聞かずに思い思いに息子をあやし始めた。

玩具を手にして出てきてくれた人もいる。

 

しばらくして、息子が笑った。

涙と鼻水だらけの顔に、無邪気な笑みが戻った。

それを見た大人たちも、ホッとしたように笑い合った。

 

「お騒がせしてすみませんでした」と私は改めて謝った。

すると

「迷惑なんて全然かかってないわよ。むしろ、ママきついだろうなって思ってさ。仕方ないわよ。みんな通る道だから」って。

 

その言葉に涙が溢れた。

気が緩んでしたまったのか、どうにも止まらない。

泣き笑いの母と息子。

 

この子を一緒に見てくれる人がひと時でもいる。これだけで十分救われるのだ。

 

大変さを経験することで、人の助け方を知る。

私も、外で泣く子どもと、困り果てた親を見つけたら、一緒にあやそうと思う。

例え子どもが泣き止まなくても、親は、自分と同じ立場に立ってくれる人がいる、責められない、それだけで救われるものだから。

 

 

 



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