行事に灯をともす黒川の竹行燈
初詣の汁守神社や明治大学黒川農場の収穫祭で、
黒川のどんど焼きで、
目にされた方も多いはずです。
この「竹行燈(たけあんどん)」は、「黒川竹行燈の会」(代表 野島保さん)が制作されたものです。
竹行燈とは
竹行燈とは、文字通り、竹で作った行灯(照明)のことで、「黒川竹行燈の会」の作品は全て、地元黒川で採れた竹を使用して作られています。
「黒川竹行燈の会」代表の野島さんにお話を伺うことができました。
ここ黒川は、昔から竹が豊富で、竹炭をはじめとした竹産業が盛んだった。
けれども、時代と共に竹製品はプラスチックに代わり、竹炭の需要もなくなったことで、地元の竹林が密林化してしまっている。
その問題を解決する一つのアイデアとして、一昨年から「竹行燈作り」を始めた
そうおっしゃっていました。
野島さんが始めた「黒川竹行燈の会」は、今では多くの地元の方々が会員となり、デザインから制作工程を日々切磋琢磨しながら、皆さんで完成度の高い作品作りに夢中になっているそうです。
竹行燈の話をする野島さんの目は生き生きとされていて、作品や道具を、それはそれは楽しそうに紹介して下さいました。
竹行燈は、地元の行事で目にすることが多いですが、この他、川崎市の各地で展示即売会、子ども向けのワークショップ等を不定期で開催しているそうです。
この風情溢れる竹行燈、今後は地元の新たな工芸品となりそうですね。
今度、野島さんの竹行燈制作過程を見せて頂けることになったので、そのレポートはまた後日お送りしたいと思います。
どうぞお楽しみに。
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